緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を
【第2目標達成のお礼と今後のご支援について】
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4月6日に設定した「ネクストゴール」は、私たちの予想をはるかに上回るスピードで達成されました。
4月26日の時点で、支援者はすでに3400人を超え、支援額も3900万円に達しています。ミャンマー市民を応援するという声が日本中で上がっています。あたたかいご支援に発起人一同深く感謝しております。
支援を募っている最中ではございますが、期間中の前倒し送金に向けて準備しています。支援金が届き次第、報告します。追って、現地の支援活動状況も支援者の皆さまにお伝えします。
日本からの支援を一人でも多くのミャンマー市民へ届けたい。この願いを実現するために、本企画運営チームJUST Myanmar21はミャンマーとタイのパートナーと話し合い、支援活動地域を拡大しています。
以下、ミャンマーの状況と今後の皆さまからのご支援金の運用についてお伝えいたします。
■資金使途と支援スケジュール
すでに当初予定していた目標を大幅に上回る額の支援金が集まっていることを受けて、運営チームJUSTMyanmar21は、ミャンマーの市民ネットワークとの連携を拡大しています。現地のニーズ及び支援状況に基づいた、緊急人道支援と市民不服従運動(CDM)支援活動を広く支援します。また、様々な少数民族が暮らす国境地帯での人道支援体制も整えています。現地のニーズを踏まえつつ、情勢をきめ細やかに把握しながら、広範かつ効果的な活動を支援します。各地の状況をモニターしながら、緊急性、必要性、効果、安全性の4つの基準に基づいて最終的な支援金配分を決定します。
多額な海外送金をスムーズに進めるには、手数料その他諸経費が不可避的に生じます。送金手数料諸経費を含めたすべての支援金使途はすべて皆様にご報告します。
■ミャンマーの状況:続く国軍の暴力的弾圧
ミャンマーの状況は一向に改善に向かっていません。国軍は一般市民に対する暴力的弾圧を緩めておらず、死者・負傷者は増加の一方です。国連人権高等弁務官によれば、4月21日の時点で、国軍によって殺害されたミャンマー市民の数は750人以上、そのうち50人以上が子どもです。3000人を超える拘束者の中には、北角裕樹氏を始め40名以上のジャーナリストが含まれています。
4月9日に80人以上の死者を出したバゴーの虐殺では、兵士が市民を包囲して無差別に殺戮したため、証拠となる映像さえも残っていません。国軍はインターネットを遮断し、クーデターに反対する芸能人を次々に指名手配・逮捕し、戒厳令のもと開かれた軍法会議によって、市民に死刑判決を矢継ぎ早に下しました。多くの一般市民が殺害された地域では、他地域に避難する住民の総数がすでに数十万人という規模に達しています。
国境地帯での避難民のニーズも逼迫しています。3月下旬にミャンマー国軍による空爆を受けた東部カイン州では、数万人が森に避難し、避難を求める市民がタイ国境に押し寄せている状況が広く報道されました。ミャンマー国軍はさらに4月12日に、中国との国境に隣接するカチン州を空爆で攻撃し、民間人が殺害されています。インド国境地帯でも、避難民の数は3000に上ると報道されています。民間人への攻撃を拒否した警察官の多くが国境を超え、インド側に避難しています。
市民不服従運動(CDM)には、膨大な数の鉄道局職員、教師、医療従事者、警察官などの公務員が参加しています。全国で、不服従運動中の公務員はコミュニティの自助活動に従事していますが、無収入の期間が長期化すればするほど財政的負担が高まります。これらの公務員への支援金は、いくらあっても足りないというのが現状です。
加えて現在、金融機関やインフラの機能不全のみならず、通貨安や物価上昇などがすでに始まっています。紙幣の供給が滞る可能性もあり、歴史的な経済混乱が懸念されています。すでにガソリン価格や食料品の大幅に値上げが起こっており、貧困層への深刻な打撃が危惧されています。4月22日の国連世界食糧計画(WFP)は、今後3-6ヶ月で食糧入手が困難になるミャンマー市民の数は340万に達すると警鐘を鳴らしています。
■ミャンマーの春に向けて
クーデターからすでに3ヶ月近く。この間多くの市民が命を落としました。それでもミャンマーの人々は暴政に対する抵抗運動をあきらめることなく日々続けています。平和な日常がほしい。若者が希望を持てる国でありたい。こういった当たり前の想いを押しつぶすことは、国軍がどれだけ武器を集めてもできません。
いまミャンマー市民は、自分たちの運動を春に例えています。ミャンマーの人々が、人さし指、中指、薬指の三本指を立てると同時に、親指と小指で花を抱えているのは、暴力の冬も終わり、自分たちの願いは開花するという確信――必ず開花させるという決意――を表しています。
先日私たちにミャンマーから届いた感謝は以下のように結ばれています(https://readyfor.jp/projects/justmyanmar21/announcements/165030 )。
「ミャンマーにとって最も苦しいこの時に、日本の友人が見せてくれた慈愛と慈悲は一筋の希望の光です。
いま我々は民主主義と自由を得るために命がけで闘っています。
どうか支援を続けてください。いつの日かミャンマーも国際社会の責任ある一員になります。」
引き続きご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
発起人一同
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