2012年12月22日土曜日

新刊紹介
大津典子さんの本が出版されました。
アウンサンスーチーとその家族を38年間、見守り、支え続けた日本人女性が綴る“ビルマの聖像"の素顔。
<四六判/256頁>

当サイトの推薦図書ページをごらんください。

2012年12月1日土曜日

「民主化に向かうビルマが抱える問題とその背景」
「民主化に向かうビルマが抱える問題とその背景」

東南アジア最期の軍事独裁国家ビルマ(ミャンマー)が動き始めてほぼ1年半が過ぎた。民主化指導者のアウンサンスーチー氏は自宅軟禁から解放され、いまや国会議員として活動を始めている。この間、国際社会からの関与も深くなり、東南アジア最期の経済的な投資先の最期のフロンティアとして注目を浴びている。

多くの人がビルマの今の変化を「民主化」として歓迎しているが、この国は半世紀に及ぶ「閉ざされてきた国」であったため、軍政下で押さえ込まれてきた様々な問題についてあまり触れられなかった。実はそれらの問題に日本も無関係ではない。

また、大きな政治的・経済的な変化の中で、普通の民衆の暮らしやこの国の約4割を占めるいわゆる「少数民族」の現状についても断片しか伝えられてこなかった。さらに、軍による暴力のタガが外れた今、「ロヒンジャ問題」という新たなる暴力が人びとの間から生まれている。

ビルマが抱える問題とその背景を改めて見つめ直す機会を持ちたいと思います。

軍政下のビルマを20年にわたって潜入取材してきたフォトジャーナリストの宇田さんからは、急変しつつあるビルマのこれまでと今を解説していただき、またこの国がどこへ向かおうとしているのかを探る。

1988年からタイ国境へ逃れたビルマ難民の支援活動をはじめ、子どもの教育や女性の自立支援を中心に活動を続けてきたBRCJ代表の中尾さんからはタイ国境の現状、国内難民キャンプ、バングラデシュ難民キャンプの訪問報告をおこなっていただきます。

開催日 2012年12月07日(金曜日)
日時 18:45〜21:00(開場18:15)
所在地 東京都中央区京橋1-1-5 セントラルビル11F 大竹財団会議室
交通 JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街24番出口すぐ)
東京メトロ京橋駅7出口徒歩3分
東京メトロ日本橋駅B3出口徒歩4分
講師 宇田 有三さん(フォトジャーナリスト)
中尾 恵子さん(日本ビルマ救援センター代表)
参加費 一般=500円
学生、大竹財団会員=無料
対象 一般
定員 30名
主催 財団法人大竹財団
チラシ 20121207s.pdf

2012年10月16日火曜日

国境の難民診療 医師シンシア・マウン 大阪講演会 11月24日

国境の難民診療 医師シンシア・マウン 大阪講演

タイ・ビルマ国境の町メソット。
そこに、祖国ビルマを離れてタイへ渡って来た難民や移民に無料診療を続けている診療所「メータオ・クリニック」がある。
ビルマ国内が「民主化」に向けて大きく変動する一方で、保護や教育を求めてタイへ渡る患者や子どもの数は依然減少していない。
そのうえ多くの支援団体が、国境地帯からビルマ国内への支援へ切り替え、保健医療・教育支援に必要な資金を得ることはますます困難となっている。
自身もカレン人難民である院長シンシア・マウン医師が20 年以上にわたる活動、そして国境のいまを語る。

【シンシア・マウン講演会(大阪会場)日程】
日   時 11 月24 日(土) 午後5時50分開場 午後6時開演
会   場 ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)4 階大会議室1
大阪府大阪市中央区大手前1-3-49 TEL:06-6910-8500
ア ク セ ス 京阪、地下鉄谷町線「天満橋」駅1 番出口
JR 東西線「大阪城北詰」駅2番出口
参 加 費 500 円
問い合わせ E-mail:brcj@syd.odn.ne.jp(中尾)
東京講演、福井講演に関するお問い合せはこちら
東京:support@japanmaetao.org(担当:田辺)
福井:midorikanjp@gmail.com(担当:泰圓澄一法)
主   催 日本ビルマ救援センター メータオ・クリニック支援の会 ビルマ市民フォーラム
共   催 日本財団

*お申し込みは不要です。直接会場へお越しください。参加費はすべてメータオ・クリニックへの寄付金とさせていただきます。

【プロフィール】
1959年 12 月6 日ラングーン近郊でカレン民族の両親の元に生まれる
1985年 ラングーン大学医学部卒業、ラングーンで大病院の医師となる
1988年 タイ・ビルマ国境地帯でボランティア診察を開始
タイのメソットに亡命
1989年 メソットで「メータオ・クリニック」を立ち上げ。
ビルマ難民の医療を一手に引き受ける
2002年 「マグサイサイ賞」受賞
2003年 「TIME」誌の「アジアの英雄」に選出
2005年 ノーベル平和賞にノミネート
その他、世界各国の国際人権賞を多数受賞している

2012年9月14日金曜日

ビルマ(ミャンマー)「変化」の行方

ビルマ(ミャンマー)「変化」の行方
昨年からビルマ(ミャンマー)は、大きく民主化の道へ踏み出し、今もその歩みを進めているように見えます。
しかし、少数民族の問題など私たちにはとらえられない国内問題も数多くあります。
軍政下のビルマ全土を20 年にわたって歩き、取材を続けてこられた宇田有三氏。
圧政に苦しむ少数民族をはじめビルマの人々の生活を撮り、世界に発信してこられました。
宇田有三氏の20 年に渡る取材と最新取材の報告、そしてロヒンジャ問題について語っていただくと共に、本年4 月に宇田氏に同行取材し、「ミャンマー・軍政20 年の真実~フォトジャーナリスト・再会の旅~」を制作した玉本氏から、宇田氏の取材を通して見えるビルマについてお聞かせいただきます。

宇田有三
フリーランスフォトジャーナリスト
1963年 神戸市生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科 修了(法学修士)。教員を経て渡米。中米の紛争地エルサルバドルの取材を皮切りに取材活動を開始。現在、東南アジアや中米諸国を中心に、軍事政権下の人びとの暮らし・先住民族・世界の貧困などの取材を続ける。
玉本英子
1966 年東京生まれ。デザイン事務所勤務を経て1994 年よりアジアプレス所属。アフガニスタン、コソボなど中東や紛争地域を中心に取材。2001 年以来、イラク取材は11 回におよぶ。2004 年、ドキュメンタリー映画「ザルミーナ・公開処刑されたアフガニスタン女性を追って」を監督した。2010年10月、2012年3~5月には宇田氏に同行しビルマを取材。
共著に「アジアのビデオジャーナリストたち」(はる書房)、「イラクで私は泣いて笑う」(JVC ブックレット)


日時:2012年9月22 日(土)18:15 開演(18:00 開場)
場所:大阪市立男女共同参画センター中央(クレオ中央)セミナーホール
   地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘下車徒歩3 分
   http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/access.html
定員:100 名 事前予約は必要ありませんが、参加人数確認のため事前に
   お申込みいただければありがたいと思います。
参加協力費:1,000 円
主催:DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ
   お問合せ・お申込み先 TEL 090-8539-7021 e-mail v-kansai@daysjapan.net

2012年9月11日火曜日

「B​RCJ 2012年バングラデ​シュ/ビルマ、タイ/​ビルマ国境訪問報告会​」/10月7日(日)​、大阪

ビルマ(ミャンマー)の西、バングラデシュと国境を接するラカイン州で2012年5月末に起こった事件は、ラカイン人やロヒンジャの人びとの間に100名近い犠牲者を出し、改めて「ロヒンジャ問題」を注目させることになりました。

昨年8月のテインセイン大統領とアウンサンスーチーさんの会談以後、ビルマ国内の政治は「変化」を続けています。しかし、ビルマ問題のいわゆる「民族問題」は、民主化問題より実は複雑だとされ、政治的な課題とされることはありません。
この「ロヒンジャ」の問題は、民族対立/宗教対立と報道されるだけで、その問題の真相はあまり伝えられていません。
ビルマにおける「ロヒンジャ問題」とは何なのか、バングラデシュにある「ロヒンジャ」の難民キャンプを訪れ、少しでもその実情に触れてみました。

また、タイ側国境では6月のアウンサンスーチーさんの難民キャンプ訪問後、「難民帰還」に関する情報も出てきました。支援NGOの関係者や難民から聞いた現状をご報告いたします。

なお、バングラデシュ訪問に際しましては大竹財団より助成をいただきました。

●BRCJ 2012年バングラデシュ/ビルマ、タイ/ビルマ国境訪問報告会●

〇日時:2012年10月7日(日) 午後2時~4時

〇会場:PLP会館 4階小会議室A
    〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋3丁目9-27 TEL:06-6351-5860
    http://plp-kaikan.net/access/a_index.html
〇会費:無料

〇内容:バングラデシュ「ロヒンジャ」問題について
    「ロヒンジャ」難民キャンプ訪問報告
    タイ/ビルマ国境難民キャンプ訪問報告
    第三国定住、難民帰還について
    BRCーJ支援報告

〇報告者:中尾惠子(日本ビルマ救援センター代表)
     宇田有三(フォトジャーナリスト)
     2012年BRC-J夏スタディツアー参加者

〇協力:大竹財団
〇申し込み:不要
〇問い合わせ:日本ビルマ救援センター brcj@syd.odn.ne.jp

2012年6月24日日曜日

世界難民の日'12関西集会のご案内

難民条約加入30年を越えて、人道的な難民保護制度の早急な確立を!
世界難民の日'12関西集会のご案内
【日時】2012年6月30日(土) 12時半~4時半 (12時開場)
【場所】大阪市立住まい情報センター 3Fホール
大阪市北区天神橋6丁目4-20 TEL. 06-6242-1160
地下鉄「天神橋六丁目」駅下車3号出口連絡、JR環状線「天満」駅北徒歩7分
http://www.sumai.city.osaka.jp/contents.php?id=19 【資料代】1000円 / 学生 500円

【内容】
基調講演 「韓国・難民法の成果と課題」
韓国ソウル弁護士会 キム・ジョン・チョル 弁護士
パネルディスカッション  「韓国・難民新法と日本」
韓国ソウル弁護士会  キム・ジョン・チョル 弁護士
UNHCR駐日事務所 法務アソシエイト 金児 真依氏
全国難民弁護団連絡会議  空野佳弘 弁護士

在日難民リレートークなど
難民ブース 写真展 など

主催:2012世界難民の日・関西実行委員会
後援:公益社団法人アムネスティインターナショナル・日本
協力:全国難民弁護団連絡会議
事務局(お問い合わせ):RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
〒569-0078 大阪府高槻市大手町6-24
MAIL rafiqtonodati@yahoo.co.jp
FAX 072-684-0231

最新情報は http://rafiq.jp/wrd/ で!
英語版  http://rafiq.jp/wrd/index_e.html


開催にあたって

● 世界の難民 1000万人以上
6月20日は2000年の国連総会で決議された「世界難民の日」です。
世界各地の難民に思いをはせ、その人権を確立していこうとする日です。世界には、一党独裁の国や軍部が事実上支配する国、内戦状態が続く国、多数の一般人の虐殺が続く国など、人々の生命、身体、自由への侵害が日常化している国々が今も存在します。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、このような国々で迫害を受ける恐れから国外へ逃れ、海外に保護を求める人たち(難民)は、世界で1,000万人を超えるといわれています。この間、難 民保護に主要な役割を果たしてきた欧米諸国では、現在も年間10万人を超える人々を受入れています。

● 難民保護等に関する国会決議と現実!
昨年は難民条約が国連で採択されてから60周年、日本が条約加入してから30周年に当たり、衆・参両議院で「難民の保護と難民問題の解決策への継続的な取り組みに関する決議」が全会一致で可決されました。この決議では、日本が「世界の難民問題の恒久的な解決と難民保護の質的向上に向けて、アジアそして世界で主導的な役割を担う」ことが謳われています。

日本に保護を求める難民申請者は最近では毎年1,000人を超え、昨年は過去最高の1,867人となりました。しかしこれまでから、難民と認められる人が欧米と比較して極端に少ないことは、周知の事実です。法務省が昨年1 年間に審査した申請者は2,119人ですが、このうち難民認定された人はわずか21人で、これには法務省が裁判で敗訴した事例、異議申立による事例が含まれます。少なくとも難民認定に関する限り、難民条約加入の意味がほとんど見られないのが現実です。

● 隣国・韓国では「難民法」が成立!
2010年の私たちの関西集会では、当時、議員立法で提案されていた韓国の難民法案を取上げ、その背景や先進性を紹介したところです。以来、韓国では、国会での様々な議論を経て、昨年12月29日に、入管法とは切り離された独自の法律として「難民法」が可決されました。まさにアジアでの難民保護の新たな展開に、先鞭をつけたものと評価されるものです。

ひるがえって、「アジアでそして世界で主導的な役割を担う」ことを目指す日本には、どういう展望があるのでしょうか。困難を乗り越えて新制度を実現した韓国の事例を理解し、先の国会決議を実質的に意味のあるものにしていく ことが必要だと考えます。

● 難民への理解と支援を広げ、人道的な難民保護制度を早急に確立しよう 祖国での迫害を逃れ、日本に保護を求める難民の多くは、その状況が理解されず、また生活を維持するために働くことが経済目的と誤解され、難民と認定されることがないまま、日本から出ることも出来ず、この国で行き場を失って います。

難民が望んでいることは、私たちがそうであるように、祖国で家族とともに平和に暮らすことです。難民条約はそれが可能になるまでの間、各国が協力してその人たちを保護するための取り決めです。この条約を活かして、人道支援 の輪を更に大きく広げていきましょう。

みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

2012年4月9日月曜日

「ビルマ人画家マウンマウンティンの世界」展覧会と座談会

「ビルマ人画家マウンマウンティンの世界」展覧会と座談会(東京・横浜・大阪)
戦火に追われ祖国を離れた人々が寄り添い生きる場所があることを知っていますか。
命がこんなにも儚なく、逞しいものであることを知っていますか。
ビルマ人画家  マウンマウンティンの世界
タイ・ビルマ国境の町、 メーソットにあるメータオクリニックの看護師、マウンマウンティンは
この十年間、数々のビルマ難民の日常の姿を描いてきました。ビルマ軍の攻撃から逃れてきた難民、山中やジャングルで避難生活を続ける国内避難民、ビルマ国内から生活困窮のためにやむなく仕事を求めて国境を越えてきた移民労働者、ゴミ山の上に暮らす人々とその子どもたち。彼の描く絵は彼のことばとともに、声なき人々の声を伝えてきました。
これまでに日本、アメリカ、カナダ、イタリア、ベルギー、フランスで彼の絵は展示され、大きな反響を呼びました。

ビルマ(ミャンマー)国内では、ラングーン(ヤンゴン)などの都市部を中心に大きな民主化の動きが見られます。アウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟が補正選挙に参加して勝利し、民主化への期待が高まっています。その一方、報道の少ない国境地帯では依然、ビルマ軍による少数民族への攻撃が行われ、多くの人権侵害が人権NGOによって報告されています。

一方、第三国定住措置として日本政府は、 パイロット計画が始まってから3年目の今年もタイ国境の難民キャンプより難民の方々を迎えます。私たちはこれらの難民の方々がどのような経緯で難民となったのか果たしてちゃんと理解しているでしょうか?

マウンマウンティンの作品は報道では伝えられていない多くの人々 の日常を教えてくれます。来日にあたり、マウンマウンティンを囲み、彼の絵をとおしてタイ・ビルマ国境の現状を学ぶ会を開催いたします。

【主催】
日本ビルマ救援センター(BRC-J)http://www.brcj.org/
メータオクリニック支援の会(JAM)http://www.japanmaetao.org/
【お問い合わせ】(中尾)brcj@syd.odn.ne.jp / (田辺)ayatanabe@hotmail.com

【日時/会場】
東京 4月29日 JICA地球広場
日時:2012年4月29日(日)14時~16時 (15時から座談会)
会場:JICA地球広場 セミナー室401
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24
電話番号:03-3400-7717 
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

横浜 4月30日 横浜市社会福祉センター
日時:2012年4月30日(月)14時~16時 (15時から座談会)
会場:横浜市社会福祉センター 会議室901
〒231-0062 神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1
電話番号:045-201-2060

大阪 5月5日 クレオ大阪東
日時:2012年5月5日(土)14時~16時 (15時から座談会)
会場:クレオ大阪東 2階研修室
〒536-0014 大阪府大阪市城東区鴫野西2丁目1-21
電話番号:06-6965-1200
http://www.creo-osaka.or.jp/east/access.html

大阪 5月11日 阪南大学サテライト教室
日時:2012年5月11日(金)19時~20時30分
会場:阪南大学サテライト教室
〒541-0043 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目2-16 大阪朝日生命館 6F
大阪市営地下鉄 御堂筋線「淀屋橋駅」下車、12番出口すぐ
京阪本線「淀屋橋駅」下車、御堂筋を南へ約400m
*1階に「タリーズ」、スーパー「KOHYO」があります。
http://www.hannan-u.ac.jp/satellite/mrrf43000000e33j.html
お問い合わせ:(守屋)tmoriya@hannan-u.ac.jp

当サイトでもマウンマウンティンの絵を数点紹介しております。
ギャラリーからごらんください。

山地和家子さんの本を紹介します。

『ビルマにて 一針一針の交流に愛と祈りを込めて<手のひら一杯の花だより>』
山地和家子著 みるめ書房

『ビルマにて 一針一針の交流に愛と祈りを込めて<手のひら一杯の花だより>』
山地和家子著 みるめ書房

大阪YWCAの職員の山地さんは1991年60歳の定年退職を迎え、その後19年間、ビルマのマンダレーYMCA人センターを拠点にシャン州、カチン州、チン州、カヤー州などの町や村に出向き、障害を持つ貧しい人々に洋裁や手芸を教えてこられました。
ビルマ滞在中に大阪YMCAの機関誌に毎月送り続けたエッセイがこの本になりました。
今年80歳になられる山地さんの温かいお人柄に触れ、元気が出る1冊です。


興味のある方はBRCJまでお問い合わせください。

2012年3月30日金曜日

「ビルマ人権の日」記念 大阪アクションのご報告

「ビルマ人権の日」を記念して 大阪アクション
2012年3月11日 市民活動プラザおおさか西館、13:30~16:30頃

ビルマ情報ネットワーク 箱田徹様より「ビルマ人権の日」記念 大阪アクションの報告書をいただきました。

2012年3月11日に日本ビルマ救援センターとビルマ情報ネットワークの主催で「『ビルマ人権の日』を記念して 大阪アクション」を行いました。以下、その報告です。

当日は京阪神にお住まいの皆さんに加えて、名古屋と東京の在日ビルマ人コミュニティからも参加いただき、約50人で集まりを持ちました。当日のスピーカーと演題は以下の通りです(敬称略)。

1.はじめに 中尾恵子(日本ビルマ救援センター)
2.ビルマの現状 宇田有三(フォトジャーナリスト)
3.憲法と人権 Aung Myat Win(「平和の翼」ジャーナル)
4.ODAと人権 Hla Han(NLD-LA 日本支部) * NLD-LA=国民民主連盟・解放地域
5.NLDの国内活動と国外活動 Thaung Myint Oo(NLD-LA 日本支部)
6.ミャンマー国民と人権 Aung Aye Win(LDB) *LDB=ビルマ民主化同盟
7.私が理解している人権 Tun Aung Win(LDB)
8.少数民族と人権 Moe Zet Thein(LDB)
9.ミャンマーの自由と平和 Thu Thu Nandar
10.最後に 箱田徹(ビルマ情報ネットワーク)

ビルマの状況が今日大きく動くなかで多くの事柄が新たな側面を見せています。全員の発表がビルマの抱える問題と国際社会の問題をそれぞれ意識するものであり、またその内容も多岐にわたるものでした。人権や民主主義は「理解」するものではなく「つくる」ものである点を踏まえた上で、形式的な「民政移管」を一人一人の政治・社会参加が保障される形へと中身を変えていく努力が必要であることを確認しました。
(文責:箱田徹)------

2012年3月11日日曜日

【モトマチセレクションVol.9】遠くの難民、近くの難民

モトマチセレクションVol.9 遠くの難民、近くの難民 2012年3月17日(土)~23日(金)

2011年3月11日、東北地方を巨大な地震と津波が襲ってしばらくしてから、1本の映画が製作されました。『すぐそばにいたTOMODACHI』。被災地で復興支援を行った、日本に住むビルマ/ミャンマー難民の記録です。自分の住む国を追われた彼らの姿は、震災で住む場所を奪われた被災地の方々と重なります。同じ「痛み」を分かち合える友達はすぐそばにいた――、それがタイトルの示すところではないかと思います。

「痛み」は決して被災地の方々のものだけではなく、日本に住む多くの人が「日常にも終わりがある」ことを実感していると思います。一方で、日本では2010年にビルマ/ミャンマー難民の第三国定住受け入れが始まりましたが、まだ多くの問題を抱えています。今が、難民問題に関してもこれまでとは違う感想をもつチャンスかもしれません。

今回は、この映画とあわせて、2007年の民主化運動の様子を伝える優れたドキュメンタリー『ビルマVJ 消された革命』も上映。難民支援と民主化支援を続けておられるお二人のトークショーもご用意しています。ぜひご来場ください。

◆上映作品
『すぐそばにいたTOMODACHI』http://neighbourly-tomodachi.jimdo.com/
(2011/日本/100分/監督:セシリア亜美 北島)
東日本大震災の被災地を訪れた在日ビルマ人95人が、炊き出しや清掃ボランティアを敢行した。軍事政権下の圧政で国に帰るに帰れず、加えて日本の難民制度の制約という壁の二重苦に苛まれているにもかかわらず、彼らは被災地のためにボランティアをすることを買って出たのだった。彼らを突き動かすのはいったい何であろうか? 過酷な状況の中、彼らの力強い生き方に密着した。

『ビルマVJ 消された革命』http://burmavj.jp/
(2008/デンマーク/100分/監督:アンドレス・オステルガールド)
※第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート)
軍事政権の独裁が続くビルマ。外国人ジャーナリストの入国が厳しく制限されているにも関わらず世界中で2007年9月の大規模な反政府デモの様子が報じられた。その陰には、拷問や投獄の危険を顧みず情報を発信し続ける〈ビルマ民主の声〉のVJたちの姿があった。映像の力によって閉ざされた自国の未来を切り開こうとする若者たち。ジャーナリズムの精神を体現する彼らの活動は続く。

◆上映日程
期間:2012年3月17日(土)~23日(金)
・『すぐそばにいたTOMODACHI』連日11:30~(3月18日(日)のみトークショーのため11:00~)
・『ビルマVJ 消された革命』 連日13:30~

◆スペシャルトーク
ビルマ/ミャンマー難民の今とこれから ~私たちとのかかわり~
3月18日(日)12:40~13:20(『すぐそばにいたTOMODACHI』上映後)
・中尾恵子氏(日本ビルマ救援センター代表)
・箱田徹氏(ビルマ情報ネットワーク・ディレクター、立命館大学博士研究員)

@元町映画館
〒650-0022 神戸市中央区元町通り4丁目1-12
TEL:078-366-2636
http://www.motoei.com/

2012年3月5日月曜日

ビルマ人権の日の集会

ビルマ人権の日の集会
ビルマ人権の日の集会を3月11日(日)午後1時30分より3時まで行います。
ビルマ情報ネットワークの箱田徹さん、フォトジャーナリストの宇田有三さんのお話と名古屋からビルマ人の皆さんが参加します。
3月13日は「ビルマ人権の日」です。これは今から24年前の1988年、民主化を求めて多くの学生や市民が立ち上がる一つのきっかけとなった学生デモとその時の犠牲者を記念するものです。

ビルマは昨年来、政治囚の大量釈放や抑圧的な法律の撤廃や規制緩和など一連の「民主化」改革を進めていることが伝えられます。4月の国会補選に立候補した民主化指導者アウンサンスーチーさんが遊説先で多くの聴衆を集めていることは、国民が政治と社会の民主化を強く求めていることの表れでもあります。

しかし他方で国境地域の情勢はカチン州などで不安定であり、2007年の民主化蜂起の指導者で最近釈放されたガンビラ師に訴追の可能性があるなど、政府による改革の先行きは不透明な情勢です。他方、ビルマの豊かな天然資源と安価で豊富な労働力、6000万人の人口をあてにした企業の進出ラッシュとも言える状況はビルマ社会の今後を大きく左右するものです。

今回の「『ビルマ人権の日』を記念して 大阪アクション」では、ビルマを長年取材されているフォト・ジャーナリストの宇田有三さんと、ビルマ情報ネットワークの箱田徹さん、また関西のビルマ人活動家からの発題を受けて、今後のビルマ情勢についての展望だけでなく、日本に住む私たちが何ができるかを会場の皆さんとともに考えていきたいと思います。

日 時:3月11日(日)午後1時30分~3時
会 場:もと南方人権センター「市民活動プラザおおさか西館」
〒533-0033大阪市東淀川区東中島2-20-18
TEL:06-6322-9200 FAX:06-6322-0624
URL:http://www.ochra.or.jp/plaza/nishi/index.html
最寄駅:阪急京都本線「崇禅寺駅」下車徒歩7分
主 催:日本ビルマ救援センター (http://www.brcj.org)
    ビルマ情報ネットワーク (http://www.burmainfo.org)
問合せ:日本ビルマ救援センター事務局 brcj@syd.odn.ne.jp

2012年2月26日日曜日

DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ読者会

~ビルマ最新事情 民主化はどこまで本物か~
フォトジャーナリスト宇田有三氏講演会
2011年3月テインセイン大統領が率いる新政府が登場して以来、ビルマの変化は大きく見えます。民主化指導者アウンサンスーチーとの直接対話、建設反対の声が強い大規模開発ダム工事の中止宣言、政治囚の解放、アメリカのクリントン国務長官のビルマ訪問と対話、最大の反政府組織であるカレン民族同盟(KNU)との和平交渉、4月には補欠選挙が行われる予定で、アウンサンスーチー氏のNLD(国民民主連盟)も政党登録を行い、多数の候補が立候補するなどその「民主化」への歩みを進めているように見えます。その歩みは果たして本物なのか?

宇田有三氏は約20年ビルマに潜入取材を続けてこられ、軍政下のビルマの民衆や少数民族の生活を取材してこられました。そして本年1月にも現地で取材をしてこられたばかりの宇田有三氏をお招きしてビルマの最新情報をお話いただき、ビルマの現在と今後について考えるとともに、私たちの足元の「民主主義の在り方」を考えたいと思います。
宇田有三氏プロフィール
1963年生まれ。フォトジャーナリスト。平和・共同ジャーナリスト基金奨励賞、日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞などを受賞。写真集に「ビルマ軍事政権下に生きる人びと」(解放出版)、近著に「閉ざされた国ビルマ」がある。
日 時:2012年3月3日(土)13:30~16:30(開場13:15)
会 場:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)5Fセミナー室1
地 図:ドーンセンターWebサイト
・京阪「天満橋」駅下車、東口方面改札から地下通路を通って1番出口より東へ約350m
・地下鉄谷町線「天満橋」下車、1番出口より東へ約350m ・JR東西線「大阪北詰」駅下車、2番出口より土佐堀通り沿いに西へ約550m
参加協力費:1,000円 (税込)
定 員:50名(事前申し込み先着順)
主 催:DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ
お問合せEmail:v-kansai@daysjapan.net

詳細はこちら:http://www.daysjapan.jp/txt/news.html

2012年1月23日月曜日

ワン・ワールド・フェスティバル 2012

感じる・ふれあう・助け合う 世界につながる国際協力のお祭り
International Cooperation Festival - bringing the world closer
through education, interaction and mutual assistance.
共に生きる世界をつくるために
一人ひとりができること

今年のワンフェスでは、ビルマ国民の圧倒的支持を得るコメディアン、ザーガナーの人物像と表現の自由がないビルマ社会の実態を描いたドキュメンタリー「This Prison Where I Live 私が住む、この監獄」の上映、宇田有三さんによる映画の解説とビルマの報告会を行います。是非この機会にご覧ください。
ワン・ワールド・フェスティバル~感じる・ふれあう・助け合う 世界につながる国際協力のお祭り
○開催日:2月4日(土)10時~17時/2月5日(日)10時~16時
○会場:大阪国際交流センター(アイハウス)大阪市天王寺区上本町8-2-6(地図)
○主催:ワン・ワールド・フェスティバル実行委員会
○お問い合わせ先:ワン・ワールド・フェスティバル実行委員会事務局(担当:真鍋、荒木、西)
〒552-0021大阪市港区築港2‐8‐24 pia NPO 2階
(特活)関西国際交流団体協議会内
TEL:06-4395-1124
ワン・ワールド・フェスティバル専用TEL:080-6130-2605
FAX:06-4395-1125
E-mail:onefes@interpeople.or.jp
ウェブサイト:http://www.interpeople.or.jp/owf/

◎日本ビルマ救援センターはNGO紹介ブース出展と以下のプログラムを実施いたします。
★☆★宇田有三さんのトークと「This Prison Where I Live 私が住む、この監獄」上映会★☆★
5日 (日) 11:30~13:30
参加費:無料
ビルマ ( ミャンマー ):すべての政治囚の釈放を求めて
ワン・ワールド・フェスティバル プログラム企画
上映会&宇田有三氏によるビルマ緊急報告会と映画解説

宇田有三さんのHP http://www.uzo.net
「This Prison Where I Live 私が住む、この監獄」のHP
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=4249

This Prison Where I Live 私が住む、この監獄
ビルマ国民の圧倒的支持をえるコメディアン、ザーガナー
言論の自由を許さない軍事政権に立ち向かう彼の勇気はどこから来るのか?
なぜ彼は投獄されなければならなかったのか?
ビルマの真実と「自由とは何か」を探る長編ドキュメンタリー!


日 時:2月5日(日)11:30~13:30
会 場:大阪国際交流センター小ホール
入場料:無料
監 督:レックス・ブルームスタイン/英2010年/90分/
制 作: レックス・エンターテイメント/2011年度パリ国際人権映画祭にて学生審査員賞受賞 主 催:日本ビルマ救援センター
後 援:アムネスティ・インターナショナル日本、関西連絡会

画像をクリックで詳細をご覧頂けます。

[ザーガナー]・・・<ビルマ人コメディアン> 
サイクロン・ナルギスに対する軍事政権の対応が不十分だったと批判したため、2008年6月に逮捕され、59年の禁固刑(後に35年に減刑)を宣告。
2011年10月11日、ビルマ政府による恩赦で釈放。

[ミハエル(マイケル)・ミッターマイヤ]・・・<ドイツ人コメディアン> 
ドイツの有名なスタンドアップ(独演)コメディアン。
笑いと批判を 融合するスタイルで活動中。

[監督 レックス・ブルームスタイン]・・・
1942 年英国デボン州に生まれる。1970 年から英国放送協会(BBC)でドキュメンタリー作品を数多く手がける。代表作に『Human Rights』(1984)、『Lifer-Living With Murder』(2003)、『Kids Behind Bars』(2005)、『An Independent Mind』(2008)などがある。

2012年1月12日木曜日

2011冬BRC-J国境訪問報告会

2011冬BRC-J国境訪問報告会
2011年12月24日から2012年1月5日までタイ・ビルマ国境訪問を実施いたしました。
下記の通り報告会を実施いたします。
皆さまのご参加をお待ちしています。

■日時:2012年1月29日(日)18時~20時
■会場:クレオ大阪東会議室
http://www.creo-osaka.or.jp/east/access.html
大阪市城東区鴫野西 2-1-21
京阪本線 京橋駅から南へ徒歩8分
JR環状線 京橋駅(南口)から南へ徒歩7分
地下鉄大阪ビジネスパーク駅より東へ(ほぼ直進)徒歩5分
JR環状線 大阪城公園駅から西北へ徒歩5分

■報告内容:BRC-J支援活動報告、ラングーン訪問報告、他
■参加費:無料

カチン民族国内避難民緊急支援

カチン民族国内避難民緊急支援
昨年末、皆さまに支援の呼びかけをさせていただきました結果、12月24日の時点で12万円の支援金が集まりました。
現地のタイバーツでの寄付と合わせて46560バーツをWPN[ウンパウン・ニントゥエ(カチン民族の夜明け)]救援グループへ届けることができました。
現在もカチン州・中国国境ではビルマ軍の攻撃が続き、多くの避難民がでていています。
引き続きカチン民族国内避難民緊急支援にご協力をよろしくお願いいたします。

◇■カチン民族国内避難民緊急支援にご協力いただける皆さんへ■◇

1.郵便振替口座 00930-0-146926 口座名 BRC-J
2.りそな銀行 金剛支店 (普通) 6553928 口座名 日本ビルマ救援センター
銀行振り込みの場合は、センターまでお名前とご住所をお知らせください。
brcj@syd.odn.ne.jp
領収書をお送りいたします。