2012年3月30日金曜日

「ビルマ人権の日」記念 大阪アクションのご報告

「ビルマ人権の日」を記念して 大阪アクション
2012年3月11日 市民活動プラザおおさか西館、13:30~16:30頃

ビルマ情報ネットワーク 箱田徹様より「ビルマ人権の日」記念 大阪アクションの報告書をいただきました。

2012年3月11日に日本ビルマ救援センターとビルマ情報ネットワークの主催で「『ビルマ人権の日』を記念して 大阪アクション」を行いました。以下、その報告です。

当日は京阪神にお住まいの皆さんに加えて、名古屋と東京の在日ビルマ人コミュニティからも参加いただき、約50人で集まりを持ちました。当日のスピーカーと演題は以下の通りです(敬称略)。

1.はじめに 中尾恵子(日本ビルマ救援センター)
2.ビルマの現状 宇田有三(フォトジャーナリスト)
3.憲法と人権 Aung Myat Win(「平和の翼」ジャーナル)
4.ODAと人権 Hla Han(NLD-LA 日本支部) * NLD-LA=国民民主連盟・解放地域
5.NLDの国内活動と国外活動 Thaung Myint Oo(NLD-LA 日本支部)
6.ミャンマー国民と人権 Aung Aye Win(LDB) *LDB=ビルマ民主化同盟
7.私が理解している人権 Tun Aung Win(LDB)
8.少数民族と人権 Moe Zet Thein(LDB)
9.ミャンマーの自由と平和 Thu Thu Nandar
10.最後に 箱田徹(ビルマ情報ネットワーク)

ビルマの状況が今日大きく動くなかで多くの事柄が新たな側面を見せています。全員の発表がビルマの抱える問題と国際社会の問題をそれぞれ意識するものであり、またその内容も多岐にわたるものでした。人権や民主主義は「理解」するものではなく「つくる」ものである点を踏まえた上で、形式的な「民政移管」を一人一人の政治・社会参加が保障される形へと中身を変えていく努力が必要であることを確認しました。
(文責:箱田徹)------

2012年3月11日日曜日

【モトマチセレクションVol.9】遠くの難民、近くの難民

モトマチセレクションVol.9 遠くの難民、近くの難民 2012年3月17日(土)~23日(金)

2011年3月11日、東北地方を巨大な地震と津波が襲ってしばらくしてから、1本の映画が製作されました。『すぐそばにいたTOMODACHI』。被災地で復興支援を行った、日本に住むビルマ/ミャンマー難民の記録です。自分の住む国を追われた彼らの姿は、震災で住む場所を奪われた被災地の方々と重なります。同じ「痛み」を分かち合える友達はすぐそばにいた――、それがタイトルの示すところではないかと思います。

「痛み」は決して被災地の方々のものだけではなく、日本に住む多くの人が「日常にも終わりがある」ことを実感していると思います。一方で、日本では2010年にビルマ/ミャンマー難民の第三国定住受け入れが始まりましたが、まだ多くの問題を抱えています。今が、難民問題に関してもこれまでとは違う感想をもつチャンスかもしれません。

今回は、この映画とあわせて、2007年の民主化運動の様子を伝える優れたドキュメンタリー『ビルマVJ 消された革命』も上映。難民支援と民主化支援を続けておられるお二人のトークショーもご用意しています。ぜひご来場ください。

◆上映作品
『すぐそばにいたTOMODACHI』http://neighbourly-tomodachi.jimdo.com/
(2011/日本/100分/監督:セシリア亜美 北島)
東日本大震災の被災地を訪れた在日ビルマ人95人が、炊き出しや清掃ボランティアを敢行した。軍事政権下の圧政で国に帰るに帰れず、加えて日本の難民制度の制約という壁の二重苦に苛まれているにもかかわらず、彼らは被災地のためにボランティアをすることを買って出たのだった。彼らを突き動かすのはいったい何であろうか? 過酷な状況の中、彼らの力強い生き方に密着した。

『ビルマVJ 消された革命』http://burmavj.jp/
(2008/デンマーク/100分/監督:アンドレス・オステルガールド)
※第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート)
軍事政権の独裁が続くビルマ。外国人ジャーナリストの入国が厳しく制限されているにも関わらず世界中で2007年9月の大規模な反政府デモの様子が報じられた。その陰には、拷問や投獄の危険を顧みず情報を発信し続ける〈ビルマ民主の声〉のVJたちの姿があった。映像の力によって閉ざされた自国の未来を切り開こうとする若者たち。ジャーナリズムの精神を体現する彼らの活動は続く。

◆上映日程
期間:2012年3月17日(土)~23日(金)
・『すぐそばにいたTOMODACHI』連日11:30~(3月18日(日)のみトークショーのため11:00~)
・『ビルマVJ 消された革命』 連日13:30~

◆スペシャルトーク
ビルマ/ミャンマー難民の今とこれから ~私たちとのかかわり~
3月18日(日)12:40~13:20(『すぐそばにいたTOMODACHI』上映後)
・中尾恵子氏(日本ビルマ救援センター代表)
・箱田徹氏(ビルマ情報ネットワーク・ディレクター、立命館大学博士研究員)

@元町映画館
〒650-0022 神戸市中央区元町通り4丁目1-12
TEL:078-366-2636
http://www.motoei.com/

2012年3月5日月曜日

ビルマ人権の日の集会

ビルマ人権の日の集会
ビルマ人権の日の集会を3月11日(日)午後1時30分より3時まで行います。
ビルマ情報ネットワークの箱田徹さん、フォトジャーナリストの宇田有三さんのお話と名古屋からビルマ人の皆さんが参加します。
3月13日は「ビルマ人権の日」です。これは今から24年前の1988年、民主化を求めて多くの学生や市民が立ち上がる一つのきっかけとなった学生デモとその時の犠牲者を記念するものです。

ビルマは昨年来、政治囚の大量釈放や抑圧的な法律の撤廃や規制緩和など一連の「民主化」改革を進めていることが伝えられます。4月の国会補選に立候補した民主化指導者アウンサンスーチーさんが遊説先で多くの聴衆を集めていることは、国民が政治と社会の民主化を強く求めていることの表れでもあります。

しかし他方で国境地域の情勢はカチン州などで不安定であり、2007年の民主化蜂起の指導者で最近釈放されたガンビラ師に訴追の可能性があるなど、政府による改革の先行きは不透明な情勢です。他方、ビルマの豊かな天然資源と安価で豊富な労働力、6000万人の人口をあてにした企業の進出ラッシュとも言える状況はビルマ社会の今後を大きく左右するものです。

今回の「『ビルマ人権の日』を記念して 大阪アクション」では、ビルマを長年取材されているフォト・ジャーナリストの宇田有三さんと、ビルマ情報ネットワークの箱田徹さん、また関西のビルマ人活動家からの発題を受けて、今後のビルマ情勢についての展望だけでなく、日本に住む私たちが何ができるかを会場の皆さんとともに考えていきたいと思います。

日 時:3月11日(日)午後1時30分~3時
会 場:もと南方人権センター「市民活動プラザおおさか西館」
〒533-0033大阪市東淀川区東中島2-20-18
TEL:06-6322-9200 FAX:06-6322-0624
URL:http://www.ochra.or.jp/plaza/nishi/index.html
最寄駅:阪急京都本線「崇禅寺駅」下車徒歩7分
主 催:日本ビルマ救援センター (http://www.brcj.org)
    ビルマ情報ネットワーク (http://www.burmainfo.org)
問合せ:日本ビルマ救援センター事務局 brcj@syd.odn.ne.jp