2011年12月14日水曜日

カチン州国境、国内避難民緊急支援要請

カチン州国境、国内避難民緊急支援要請
6月に勃発したビルマ国軍のカチン民族勢力地域への侵攻から多くの避難民が出ています。
カチン民族のグループ、ウンパウン・ニントゥエ(カチン民族の夜明け)WPNが、日本ビルマ救援センターに緊急支援依頼を求めてきました。

WPN Proposal (View:word 193kb)
企画書 日本語 (ファイルを見る:word 164kb)

●プロジェクト名:カチン州国境、国内避難民緊急支援
●プロジェクト地域:カチン州東部
●プロジェクト時期:2012年1月1日~31日
●プロジェクト対象:カチン州戦闘地域に避難する国内避難民1万人

■背景:
2011年6月9日、ビルマ国軍はテイピン川に囲まれたカチン独立軍支配地域で戦闘を開始した。戦闘はカチン州にまで及び、プタオ、ダナイ、ワイモウ、バモーの町とカチン州に接しているシャン州北部も戦闘地となった。村人たちはいちばん近い都市に逃れた。、カチン独立組織の支配地域まで逃げ延びた人もいる。シャン州やバモーの国内避難民は中国国境のマイジャーヤンへ移動した。現在マイジャーヤンには1万人以上の国内避難民がいる。ワイモウからの国内避難民はライザー(カチン独立組織の本部がある)へと移動している。中国国境のライザーには2万人を越える国内避難民がいる。

中国側には数千人が避難しているが、中国政府は避難民への支援提供を拒否している。村人はビルマ国軍の暴力や攻撃を恐れて、土地や財産を捨ててきた。多くの国内避難民は未だにジャングルにいる。さらに多くの国内避難民が国境へと逃れてくるだろう。

現在ウンパウン・ニントゥエ(カチン民族の夜明け)救援グループ(WPN)は東部で継続して、国内避難民を援助している唯一の団体である。国内避難民は避難所、食糧、薬、衣服、子どものための学用品を含む様々な日常品が必要である。WPNはこれらを提供する支援活動を企画している。

■組織の歴史:
2011年6月9日カチン州でビルマ国軍との衝突が勃発した。衝突からおこった人道的危機に応えて、ウンパウン・ニントゥエ(カチン民族の夜明け)WPNはマイジャーヤン で2011年6月14日に設立した。WPNは紛争によって逃れてきた国内避難民や難民へ緊急援助を提供し、人権侵害や虐待の様子を記録している。WPNは特に東部の国内避難民の要求にこたえている。地域のリーダーや様々な宗派の教会のグループ、女性グループ、学校の先生、そして地元のNGOなどで救援チームは組織されている。確実に援助を届けるための必要な知識を持った団体で組織されている。

◇■カチン民族国内避難民緊急支援にご協力いただける皆さんへ■◇

1.郵便振替口座 00930-0-146926 口座名 BRC-J
2.りそな銀行 金剛支店 (普通) 6553928 口座名 日本ビルマ救援センター
銀行振り込みの場合は、センターまでお名前とご住所をお知らせください。
brcj@syd.odn.ne.jp
領収書をお送りいたします。
ご協力をよろしくお願いいたします。

参考
ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo)がお送りするきょうのビルマのニュースより
http://d.hatena.ne.jp/burmainfo/

2011年12月9日 ー 国境・少数民族武装勢力 ー

【シドニー・モーニング・ヘラルド】
カチン州で ビルマ国軍とカチン民族勢力との戦闘が激化 民主化改革に影

【ロイター】
カチン州で続く武力紛争で 3~4万人が避難民に 人道援助と長期的な援助が必要と支援団体

【バンコク・ポスト】
カチン州で 政府軍とカチン民族武装勢力との紛争が激化 人道危機に陥る危険があると国際NGO 推定3万人の避難民について深い懸念を表明