2011年1月24日月曜日

グローバリゼーションとひとの移動映画祭(京都)

■グローバリゼーションとひとの移動映画祭(京都)
関西初上映のドキュメンタリー作品を複数上映! 必見です!

【企画主旨】

2011年冬。わたしたちの生きる地球はいま、大国主導で経済の再編成が急速にすすみ、モノやカネにとどまらず、労働力さえ取引の対象になっている。それらは一部の富める者たちの利権と支配を生み、紛争の火種を巻き起こし、抵抗するものは暴力で排除され、追放される。より安価な労働力を求める『先進国』の思惑が、ひとびとの昔からの生の営みの場を奪い、彼らは生きるために命か らがら新しい場に『移動』していく。『グローバリゼーションとひとの移動映画祭』は、様々なかたちで現れてくる問題を描いた作品を観ながら、そんな地球上の、どこに『わたし・たち』が位置して生きているのかを考えてみたい。

『第1回*グローバリゼーションとひとの移動映画祭@きょうと』
日 程 2011年2月11日(金・祝)・12日(土)・13日(日)
会 場 @ひと・まち交流館第五会議室(11日・12日)
@キャンパスプラザ京都第四講義室(13日)
参加費 ※有料・入場料金別途表示

主催:グローバリゼーションとひとの移動映画祭2011実行委員会
共催:KDMLフィルム・ソサイエティ
協賛:ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー
国際ソロプチミスト京都-北山
後援:京都新聞社会福祉事業団
お問い合わせ・連絡先:グローバリゼーションとひとの移動映画祭事務局
TEL 080-3417-9354(木村) 080-4235-3351(事務局)
E-mail:amenic1102@yahoo.co.jp

※協賛・賛同団体募集中! カンパも募集中です。
おきがるにご連絡ください。
【プレ企画*写真展】入場無料 ※運営カンパをお願いします! 
2011年1月30日~2月11日 ひと・まち交流館1階展示コーナー

A.カンボジアのHIV(写真・安田菜津紀)
※1月30日 15:00~ ギャラリートーク
B.軍政下のビルマ(写真・宇田有三)
※2月5日以降来廊予定
C.ビルマ難民の現在(写真・渋谷敦志)
2月11日(金・祝)ひと・まち交流館京都 第5会議室(3階)
==タイ、HIVとともに生きる子ども、家族たち-直井里予の世界==
【上映作品】
11-A『昨日、今日、そして明日へ… Yesterday Today Tomorrow』
(直井里予監督、日本・タイ/2005/90分/タイ語ほか(日本語字幕)/提供:アジアプレス)

11-B『アンナの道 ~私から あなたへ…』
(直井里予監督、日本・タイ/2009/70分/タイ語(日本語字幕)/提供:アジアプレス)


【12時開場】※カッコ内の数字は上映回
『昨日、今日そして明日へ(1)』12:45~14:15、
『アンナの道(1)』14:40~15:50 

※直井里予監督トーク 16:00-17:50
『タイでHIVとともに生きる~直井流ドキュメンタリーの作り方』+Q&A
(インタビュー:又川秀喜 ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー)

『昨日、今日そして明日へ(2)』18:00~19:30、
『アンナの道(2)』19:40~20:50

【参加費】通し・トーク付き(11-X)2500円
一本のみ『アンナ』(11-B)1300円、
『昨日、今日そして明日』(11-A)1000円
トークのみ(11-S)500円

2月12日(土)ひと・まち交流館 第5会議室(3階)
==韓国・オキナワ・日本―ひとの移動とグローバル化する世界==
【上映作品】
12-A1『わたしとフクロウ』
(パク・キョンテ監督、韓国/2004/85分/韓国語/日本語字幕/提供:連連影展FAV)

12-A2『ある沖縄女性の物語』
(松本真紀子監督、アメリカ/2001/35分/日本語字幕/連連影展FAV)

12-B 『ブラジルから来たおじいちゃん』
(栗原奈名子監督、日本/2008/日本語・ポルトガル語/59分/日本語・ポルトガル語字幕)

【午後の部・14時開場】14:00 開場
14:30~16:00『わたしとフクロウ』
16:15~17:00『ある沖縄女性の物語』

【夜の部・18時開場】18:00 開場
18:30~19:30『ブラジルから来たおじいちゃん』
19:40~20:40 栗原奈名子監督×トークセッション

【参加費】(各部)1,000円(夜の部はトーク込み)
2月13日(日)キャンパスプラザ京都・第4講義室(4階)
==『難民』とは誰か? そして、そこから見える世界の未来==
2010年10月の第5回難民映画祭(首都圏)から関西初上映!

【上映作品】
13-A 『遥かなる火星への旅』
(マット・ホワイトクロス監督、イギリス/2009/84分/英語・ビルマ語・カレン語/日本語・英語字幕)

★関西プレミア上映★
13-B『ジャーリード地区の人々~イラク国内難民は訴える』
(番組映像/2008/30分/日本語ナレーション/イラクサナテレビ)

13-C『OUR LIFE~僕らの難民キャンプの日々~』
(直井里予監督/日本/2010/85分/日本語字幕/提供:アジアプレス)

★関西プレミア上映★
13-D『PURE(ピュア)~難民キャンプの子どもたち』
(ココラット監督/日本・ビルマ/2010/45分/日本語字幕)

【13時30分開場】 14:00~15:30  13-A『遥かなる火星への旅』
15:45~16:45  13-B『ジャーリード地区の人々』
=解説・佐藤和利さん(イラク平和テレビ)

17:00~18:30  13-C『OUR LIFE』
18:45~19:30  13-D『PURE』

19:40~20:50  13-S トーク(対談、Q&A)
ココラット監督+直井里予監督+宇田有三(司会:中尾恵子 日本ビルマ救援センター)

【参加費】
【映画+トーク通し券】(13-X)2500円

【単回ずつの入場券】 13-A『遥かなる火星への旅』1,000円
13-B『ジャーリード』500円
13-C『OUR LIFE』1300円
13-D『ピュア』500円
13-S『トークのみ』500円。
★終了後、京都駅周辺で交流会(21:30~)



■映画紹介
『昨日、今日、そして明日へ… Yesterday Today Tomorrow』
2005年 監督:直井里予(アジアプレス)
前夫からHIVに感染したアンナは、ポムと出会い結婚。行商や農作業にも精を出す。様々な悩みを抱えながらも、心穏やかに日々を送る2人。小学校1年生のボーイは体調を崩し休校、両親が働く果樹園で一日を過ごす。新学期から再入学したボーイだが、半年後にエイズを発症し入院生活がはじまる。北タイ・パヤオの村にゆっくりと流れる時間─。アンナとポム、ボーイの生きざまを通して“生の根“をじっくりと見つめていく。

『アンナの道~私から あなたへ… Yesterday Today Tomorrow2』
2009年 監督:直井里予(アジアプレス)
村のHIV陽性の孤児たちの母親役でもあるアンナは、仲間や家族と支え合いながら「今、この瞬間」を生き、明日へと繋げていた。再婚10年目、突然エイズを発症し寝込むアンナ。長い病を回復したある日、思春期をむかえた娘と向き合うことになったアンナは…。前作『昨日、今日、そして明日へ』の続編。

『ブラジルから来たおじいちゃん』UM SENHOR DO BRASIL
ブラジルに渡って73年。様々な苦難を乗り越え、今ではサンパウロで悠々自適のおじいちゃん。彼は毎年来日し、出稼ぎのはずが異郷に定住するはめになった、自身の体験と重なる日系ブラジル人たちを訪ねる。彼らの将来は?子供たちの教育は?レイルパス片手に、自分の足で歩きながら考える紺野さん。うんと前からグローバルに生きてきたおじいちゃんのアドバイスとは?旅の末に、彼のたどり着いたアイデンティティとは?

『わたしとフクロウ』監督:パク・キョンテ
制作:トゥレバン(韓国)2004年
ソウル近郊、議政府(ウィジョンブ)にある米軍基地村で暮らす「セックスワーカー」の女性たちの日々の暮らしや葛藤を描く。一人の女性の日常と、自己の経験と考えを語る何人かの女性たちの姿とともに、基地村の苦悩と現実も映し出している。(制作:トゥレバン/韓国の米軍基地周辺で働く女性たちをサポートするグループ)

『ある沖縄女性の物語』One Okinawan Woman's Herstory
監督:松本真紀子 2001年 連連影展FAV
米兵と結婚して海を渡った沖縄女性の人生をたどる。沖縄戦を生き延びたハルコさんは、戦後、駐留米兵と結婚し、カリフォルニアへ。数年前に夫を亡くし、一人暮らし。近所に住む孫娘が毎日のように遊びに来る。孫は自分のルーツは沖縄と言い、人形作りや舞踊を習う。でも娘との関係は微妙。ハルコさんにとって沖縄とは、アメリカとは…。

『遥かなる火星への旅』MOVING TO MARS 2009年
★第5回UNHCR難民映画祭(2010年)上映作品
監督:マット・ホワイトクロス(イギリス)
ビルマ民族主体の中央政権と少数民族の間で60年以上も戦争が続くビルマ。祖国を追われ、タイの難民キャンプで20年近く暮らしてきたカレン族2組の家族。本作はビルマ(ミャンマー)難民として、タイから第三国定住プログラムの制度を通じてイギリスのシェフィールドという町にやってくる彼らの苦労を、正面から、また時として微笑ましく描く。彼らにとって新しい土地での暮らしは全てが未知の世界だった…。

『OUR LIFE ~僕らの難民キャンプの日々~』
監督:直井里予 2010年
カレン民族のために闘うといっていた難民キャンプ生まれのダラツー君(14歳)は、中学に入る直前、米兵士になりたいと言い出す。そして次第に、キャンプに押し寄せる市場経済の波に翻弄されていく。キャンプの大学で英語を教えるウィリアム先生(29歳)は、正月休みに初めてビルマ国内避難民のもとへと向かう。そこで先生が見たものとは…。「戦いはなぜ終わらないのか」─。タイ-ビルマ国境のキャンプで、子どもたちや教育現場を長期取材する。

『PURE(ピュア)』監督:ココラット 2010年
「このままでは、ビルマの子どもたちに未来はない」─。難民として日本に逃れ、ビルマ民主化支援会代表として各地で講演や民主化運動を続けている在日ビルマ人ココラットさんが、メラウン難民キャンプにあるヤウンニーウー学校を取材。子供たちの話からは、難民キャンプよりもひどい状況にあるビルマ国内の状況も垣間見える。国内で苦しんでいる国民、外国で生活するビルマ難民。 彼らにとっての「国」とその未来は…。